タンポポ |
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母の日には花を贈りましょう |
タンポポ雪が解けて春になると、人は住居の近くの公園や、路傍、野原、ちょっとした空き地の片隅でタンポポが咲き出すのを心待ちにする。 民放ラジオは、桜前線ならぬタンポポ前線と銘打って、タンポポを見つけた土地の名前を聞き取って、地図を広げてその地名を黄色く塗り、地図の全てが黄色になるのを視聴者とともに楽しむ番組を流したりする。 タンポポは春を告げる野の使者として、ヒバリの声とともにもっとも人に春の喜びを与えてくれる。 さて、タンポポの花はよく見てみると、小さな花がたくさん集まって一つの花を作っている。これを頭花という。 一つ一つ花びらのように見えるのは実は一つの花で、花びら、めしべ、おしべ、子房、がくがちゃんと付いている。花びらは舌のように見えるので舌状花(ぜつじょうか)と呼ばれている。 この小さな花が一つの頭花に200個も付いているのだ。萼(がく)は毛のようになっていて、花びらの根元を包んでおりそれに連なって果実となる子房が付いている。 子房が果実となる頃には、萼は立派な冠毛となり、風に運ばれて遠くに根を下ろしに行く。 子供の頃、花びらが落ちて冠毛と果実(種)ばかりになったふわふわの白いタンポポを息を吹きかけて風に飛ばし、よく遊んだものである。 タンポポにはよくチョウチョやミツバチなどがやってくる。盛んに蜜を吸って、花粉をめしべにつけていく。 風に飛ばされる綿毛をみているとタンポポは風媒花(花粉を風が運ぶ)と間違えてしまいそうだ。本当は虫媒花なのだ。 タンポポはサラダに利用されることがある。実は人参よりもビタミンAが多い。 私のところでは、ほんの若葉の頃その葉を摘んでアク抜きをしてごま和えにする。また、タンポポの根は、煎ってコーヒーにしたり、薬用にすることもできる。 タンポポの種類は、西洋タンポポと在来種がある。 西洋タンポポは花の下を取り巻く総苞片が下向きに反り返っている。在来種は反り返らない。在来種には関東以西に分布する白花タンポポもある。 タンポポは夜明けとともに花を開き日没に閉じてしまう。そこで「羊飼いの時計」とも言われていたそうだ。 タンポポの花言葉は、「別れ」。タンポポの花と別れがどのようなイメージで結びつくのであろうか。もしそうなら恋人にタンポポを送るのは禁物なのだろうか? また、「飾り気のなさ」というのもある。学校のグランドの隅の方で何気なく咲いていて、いつの間にかその存在も気にされなくなるほどありふれてしまったのであろうか。 また、別名、フランス語でダン・ド・リオン(dent-de lion) とよばれる。葉のギザギザがライオンの歯を連想するという。 北海道にはタンポポがとても多い。それだけ野原や空き地がたくさんあると言うことかも知れないが、タンポポ公園も多い。 特に有名なところでは、鵡川の河川敷公園だ。春の開花時期になるとまさに黄色の絨毯を敷き詰めたようだ。家族連れがたくさん訪れ、おにぎりやお弁当を広げる光景が何ともほのぼのとして気持ちが安らぐのだ。 ページトップへ |
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